第11章 ヤキモチと本音
夕飯だと呼ばれ、由佳はおどおどしながら
指定された席に着き
両親がワイワイと言ってる中
いただきますとご飯を食べた。
一口卵焼きを口に入れた時に、
「温かい…」
と呟くとポロっと涙を流すので
僕の両親がびっくりして、
まずかったら食べなくてもいいのよ。
なんて言っているけど、由佳は
「違うんです…あんまりにも美味しくて…。」
そう言いながらいつものように笑って
本当に美味しそうにご飯を食べていた。
食べ終わって、片付け手伝います!
っていう由佳に母親が
ケガしてるから今度来た時はお手伝いしてもらうから今日はいいわ。
と伝え、僕は由佳をまた自室へ連れて行った。
両足で挟んで
今まで抱きしめたくても抱きしめられなかった分
ギュッと抱きしめた。
由佳は恥ずかしそうにしながらも
僕の腕の中で大人しくしている。
ホントはキスしたりしたいけど…
今日に今日+ニンニクたっぷりだし、
と諦めておでこにチュッとしたら
由佳は耳まで真っ赤にして
「あ…あうぅ…」
と呻いている…。面白くて
「嫌だった?」
と聞くと頭をブンブンと横に振っている。