第11章 ヤキモチと本音
座りながらやるタイプのシューティングゲームでゾンビが襲ってくる度、
風や椅子が動く最新型のゲーム。
それをやりたいというのでやっていると
ビビり度が出て二人で
今はビビッてなかったのに!!
や
僕は全然ビビッてないからこれ壊れてるんじゃない?
なんて言い合いながら
一回コンティニューしてキリがないって事で終わらせた。
ぶらぶらしていると店員さんが
カップル限定でプリクラが安くなるというビラを配っていた。
当然受け取った由佳は行きたがって…
仕方なくプリクラコーナーに行って
プリクラを撮ることになった。
機械になんて笑えないって言ってるのに。
「蛍、屈んでくれないと顔が入らないよ!!
」
なんて文句を言うので屈みながら
由佳をギュッと後ろから抱きしめた。
びっくり顔の由佳と由佳の顔を見ている僕が映っていた。
その後は先ほどと同じように見切れている僕ばかりだったので
由佳はその中から二枚だけ選んでいた。
びっくり顔で僕に抱きしめられてるやつと
唯一見切れていない僕の二つ。
落書きをしながら僕にも書いて!
って言うから僕と由佳の名前だけ書いた。
「なんか照れますなぁ~!」
とか名前を書いただけで変なこと言うので
おでこを手でぐいっと押した。