• テキストサイズ

【ハイキュー】君じゃなきゃダメな理由【月島目線】

第7章 ソレの扱い方


次の時間は移動教室だ。

前から一緒に移動することが多かったけれど、
あの事件以来由佳とは絶対移動教室を一緒に行動するようにしている。

何故なら以前、移動教室の時、普段使わない方の教室だったんだけど由佳が、

喉乾いたから先に行っててと

僕と山口もさすがに学校だしと先に教室に向かった。

が、いつまでたっても来ない。

予鈴が鳴って僕が電話を掛けながら山口と探しに行ったら

三年生の廊下で由佳を見つけ

声をかけようとしたら三年生の教室の前でキャプテンと菅原さんに保護されていた。

キャプテンたちが僕たちに気づいて、

「月島ー!山口ー!由佳が迷子になってだぞー!」

って…僕達由佳の親でも何でもないのに。

菅原さんがケタケタ笑いながら由佳が

地図アプリで移動教室を探していたって。

いくら検索しても学校しか表示されなくて困っていたらしい。

そういうところがあるのはわかっていたからその行為自体はまだ許せたけど。


僕をイライラさせたのは、

三年の男子たちがその姿を好意の眼差しで、

”キレイなのに素直で天然でカワイイ”

認定されたのが嫌だった。
運良くキャプテン達が保護してくれていたから変な奴に声をかけられなかっただけで。


「蛍…グッチー…ごめんね…。地図アプリで出ると思ったの…。」


「出るわけないデショ!地図アプリで校舎の中検索しようとするとかバカにも程ってものがあるデショ。」


「まぁまぁ、月島も山口もお疲れさん、早くいかないと授業始まっちゃうぞ!」


「うぅ、大地さん、スガさんありがとうございます…失礼します」

三人でキャプテン達にお辞儀をして移動教室に向かった。
という経緯があった。


遠征先とかで迷子になったらどうしようかと

その時本当に悩んだほどだ。


その日の部活でGW合宿が発表された。

由佳はとても喜んでいたけれど僕は違う意味で喜んだ。

合宿が地元だったのが何より安心だからだ。
/ 112ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp