第8章 7章 私の気持ち
「誠から話聞いた。それであいつに言われたんだ「宣戦布告」って」
最初聞いたとき私は意味がわからなかった。おそらく話とは誠くんが告白してきた話だと思う。けど宣戦布告は意味がわからない。なぜ、梨雄に宣戦布告する必要があるの?そう疑問に思っていると
「意味わかんないよね。俺も最初わかんなかった。けどそれ言われてからしばらく考えてわかったんだ。「もたもたしてると先に取るぞ」って意味だってこと。だからさ、俺も言おうって決めたよ。澪、好きです。俺と付き合ってくれませんか?」
突然だ。
ただでさえ誠の返事を曖昧にしているのにさらに梨雄からも好きだと言われると私としてはどうしたらいいかわからない。
けれど最近何となく思う。梨雄が好きなんじゃないかって。
けど自信がもてない。
でもこういってもらえることはなかなかないし返事するなら今だと思う。
なので私は「私、男の人と付き合ったこととか全然ないけどいいのかな?」そういった。
本当はいろいろな感情が入り混じっていてそれだけが聞きたい訳じゃない。
けれどそれを聞くだけで私には精一杯でパニック状態だ。
すると梨雄は「俺はそれでも構わない。俺は付き合いが慣れてたりするような子と付き合いたいんじゃなくて君と付き合いたい。」
そういってくれた。その言葉はうれしい。
それにあと数日で学校もはじまる。
なので私は彼にもう一つ質問をした。
「梨雄はいつから学校始まる?」
と。慣れないタメ口を使って。
すると「明後日からだけど」とかえってきた。
私はよし。と思い「じゃあ明後日の朝電車で会うときにお返事するのでいいですか」といった。
期限をつければ私にも決められる気がしたから。
すると梨雄は「うん、わかった。嫌なら断ってくれていいから。いい返事期待してるね」
そういった。
そのあと私たちは何事もなかったかのようにお茶をして解散した。