• テキストサイズ

いつもの電車

第8章 7章 私の気持ち


梨雄Side

突然誠からの着信。

何だろうと俺は電話に出た。

「もしもし」

そういうと誠から

「今から少し会えるか」

そうかえってきた。


なにかあったのだろう。俺は「あぁ。いつものところでいいか?」そういった。

いつものところとは俺の家と誠の家のちょうど中間くらいにある小さな公園のことだ。

「あぁ。じゃあ待ってる。」

そう言われるとブチッと通話は切れた。


いつもと違う。それだけはわかった。

昼間見たときはここまでではなかった気がする。

いつもとは違ったが。


俺は家の鍵と携帯、財布を持って家を出た。


しばらく歩いていると公園が見えてきた。

するとベンチに誠が座っていて近くに行くとポイッとジュースの缶が投げられた。

いつものことだ。

俺らはどちらかが呼び出したとき何となく呼び出された方にジュースを奢る。

「今日はどうした。朝から様子おかしいだろ。」

そういった。すると「なんだよ、お前にはすべてお見通しかよ。」そういった。

「で?俺呼び出した理由は?」
そういうと被せるように

「宣戦布告。」

そう聞こえた。

宣戦布告とはなんだろうか。俺はなにかわからずとりあいず誠からもらったジュースを開けて飲んだ。

すると

「澪に告白した。そんだけ」

は?どうゆうことだ。

だから宣戦布告だったのだろうか。

正直澪は俺に脈ありな態度を見せていない。


よって現状俺の方は勝ち目がないといえる。

俺は冷静さを保ったフリをしながら「で?返事はどうだったんだよ」そういった。

多分冷静にふるまってるように見せてるが実は慌てていることあいつは気づいてると思う。

すると誠は「考えさせてほしいって言われた。だから宣戦布告。まだ間に合うぞっていうやつかな。ま、どっちが付き合っても恨みっこ無しなって言いたかっただけだ。」

「わかった。用件はそれだけか?」

そういうと

「あぁ。じゃあな。」

そういって帰ってしまった。

こんなことになるんじゃないかってあの二人が再開してから心配ではあった。けれどこうなってしまったものは取り消せない。

だから俺は決めた。 今度こそ好きだと伝えるって。
/ 125ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp