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いつもの電車

第15章 14章 短い時間で。


梨雄Side


あの誰にあげるのか不明なお菓子が気になってしょうがない俺はもやもやしたままバレンタインという日を迎えてしまった。


俺は結局彼女に一輪の青いカーネーションを用意した。


俺は澪の家のインターホンを押す。



すると澪は笑顔で俺を出迎えた。



こんな複雑な感情で来てしまったのが申し訳なくなる。


澪は俺に「どうしたの?何かあった?」という。


俺は「何にもないよ」と笑ってるつもりで帰す。


けど今の俺は顔が曇ってると思う。



すると澪は「バッグ持ってくるから待ってて」といって家の中へ再び消えていく。



数分待つと澪はバッグと大きな紙袋を持って出てきた。


すると颯爽と靴を履き、家を出て鍵を閉める。


すると彼女は俺にその紙袋を手渡して

「こうゆうのあげるの初めてで何にしたらいいかわかんなくてあれもこれもってなったらこんなにいっぱいになっちゃって。バレンタインです。良かったらもらって。」といった。



自分の耳を疑った。



あのたくさんのお菓子キットは量からしてすべて俺に向けた物だったということに。



あんなことを心配していた自分が馬鹿らしくなった。



澪は真面目だ。そんなことをするわけがない。



俺はすっきりしたからか心からの笑顔で澪に一輪の青いカーネーションを渡した。
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