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いつもの電車

第15章 14章 短い時間で。


日付はたち、13日のバレンタイン前日。


私はお菓子を作っていた。もちろん、梨雄にあげるための。


あの買い物に行った日、私は初めてお菓子をあげるため何を作ればいいかわからず、10個ほどキットを買ってしまっていた。


今日は休日でそれを全部作ろうとしている。


もはやお菓子パーティーができそうな量だ。


これを全部あげようかまで悩んでしまっている。



こんな量、もらっても迷惑だろうか。
でも彼なら喜びかねない。


いろんな考えが湧きながらも私はワクワクしながらお菓子を作った。


やっていてすごく楽しい。



今まで好きな人にお菓子を作って渡すなんてしたことなかったからだろうか。


好きな人に何かを作ってあげることがこんな楽しいことだと思わなかった。



時間が経つにつれいろんなお菓子ができていく。



ちょうど一区切り着いた頃、梨雄から電話がかかってきた。


私は「はい」そういって出ると「澪?明日空いてる?」と梨雄はいった。


私は「もちろん空いてるよ」そう答えると「じゃあ明日デートしよう?」と梨雄はいう。


私は「うん。どこに行けばいい?」なんてワクワクしながら聞くと「家まで迎えに行くから待ってて。」というので私は「うん。それじゃ、また明日。」そういって電話を切った。



電話を切った後ちょうどブラウニーが焼き上がった。


私はオーブンからそれを取りだし、さます。


明日楽しみだな、と思いながらお菓子をラッピングした。
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