第4章 4
「ありがとうアル!朱音が兄貴の彼女だったら良かったネ」
『あたしも神楽のお兄さんなら大歓迎だよー!けどお兄さんには心に決めた人がいるもんね、あたしは身を引きまーす!』
神楽の笑顔と食欲が戻って、あたしは嬉しくなった
そしてメール受信の音楽が鳴る
誰だろ?と思い携帯に手を伸ばす
フォルダを開いた途端、全身の血の気が引いたのを感じた
差出人:神威
題名:久しぶりだね
やっ!久しぶりだね、朱音。アドレス変えたんだね。教えてくれないなんて酷いじゃないか。今何で知ってるの?って思ったでしょ。俺の情報網なめちゃだめだよ?返事待ってまーす♪
神威
ーENDー
「?朱音?どうしたアルか?」
『!?ううん!何でもないよ!あ、あと少しで昼休み終わっちゃうよ!』
神楽に動揺かバレないように振る舞う
神威からのメール
つまりこれは
神威がついに動き出すってこと