第1章 1
朱音side
春休みも終わり、あたしたちは3年になった
高校生の春休みはとても短く、神楽たちと遊んでいたらあっという間に終わっていた
3Zの皆はやっぱり基本的に仲がよくて、互いに定期的に連絡を取り合っていた
その内容はどうでもいいものばかり
妙ちゃんが新しい玉子焼き(ダークマター)を閃いただとか
九ちゃん家の猿、寿下無寿下無ウンコ投げ機一昨日の新ちゃんのパンツ新八の人生バルムンク=フェザリオンアイザック=シュナイダー裏切りは僕の名前を知っているようで知らないのを僕は知っている留守するめメダカかすのここえだめめだか…このめだかはさっきと違うやつだから池野めだかの方だからラー油ゆうていみやおうきむこうぺぺぺぺぺぺぺぺぺぺぺぺビチグソ丸が脱走しただとか
トシがマヨネーズのカロリーハーフに目覚めただとか
中には嬉しい報告もあった
神楽のお兄さんが帰ってきただとか
総悟のお姉さんの体調が少し良くなったたとか
松陽さんが外出許可を得ただとか
誰にも会わない日もあったけど、みんなと繋がれていると思うと寂しくなかった
ただ一人を除いて
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