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第2章 2



翌日

朱音と一緒に学校に行く

そしていつものようにみんなに挨拶をしていく朱音と俺

神楽に妙、九兵衛や新八が来て

それからトシに総悟、近藤にザキ

ヅラとエリザベスにも挨拶を交わしていく


ガラッ


扉が開いたと思ったら高杉だった

「よっ、高杉」

相変わらず高杉は返事をすることもなく自分の席に座る

「葉、お前よく懲りないよな」

「返事なんてくるわけないでさァ。今じゃ高杉のこと気にかけてる奴なんて葉と朱音くらいですぜィ」

高杉はこのクラスの誰とも会話をすることは無かった

あの朱音でさえ

それでも朱音は毎日毎日高杉に挨拶はしていた

そして今日も…

『あ、トシと総悟!今日部活?』

「「「「「…?」」」」」

『?ちょっと聞いてる?おーい』

その場にいる誰もが言葉を発することは出来なかった

朱音が高杉を

無視したのだ


『おーい?え?何?新たないじめ?』

「わ、悪い。今日は部活は無いが…」

『やった!じゃあみんなでどこか寄って行こうよ!』

そしてその際も高杉を誘うことはなかった

今までなら必ず高杉にも声をかけていたのに

「朱音?何かあったアルか?」

『?何言ってんの神楽?』

それ以上、神楽も俺達も何も言えなかった

高杉を見ると


少しだけ

本当に少しだけ

寂しそうにしていた


それから二人はずっと話すどころか顔も見ようとはしなかった



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