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【黒バス】ねえ、大我

第1章 誠凛高校男子バスケットボール部マネージャー、帰国


「Hmm…Japan after a long absence.(んー、久しぶりの日本。)」


 久しぶりに帰ってきた日本。三ヶ月の留学のつもりが、色々あって、一年もアメリカに滞在する事になった。


「Is everybody in good health?(皆元気かな?)」


 帰国したばかりで大きな荷物を抱えたまま私は皆のいる場所、誠凛高校へと向かった。

 そして、誠凛高校に到着し、キャリーバッグを引いて体育館へと向かった。


「なんで2号、あんな所にいんだよ!」
「火神呼んでこい!」


 目的地である体育館のそばで、何やら騒がしい声が聞こえた。彼らの視線は大きな木の上。彼らと同じく視線を移すと、何故か木の上にいるわんちゃん。最近のわんちゃんは木に登るのか。なんて考えていたけど、細い木の枝で風に揺られいつ落ちてもおかしくない状況。私は慌てて体育館の中に入り階段をかけ登った。そして、その木に一番近い窓からその木に飛び移った。


「は!?」


 突然現れた私の姿に驚いた彼ら。私もこんなにスムーズに飛び移れるとは思ってなかったから私自身も上手くいった事に驚いていた。


「It's OK now.(もう大丈夫よ。)」


 わんちゃんを胸に抱いたまでは良かったが、ここからどうやって降りるべきか。さっきは窓から木に飛び移ったけど、ここから窓に飛び移るのは難しそうだ。となると、道は一つ。ここから飛び降りて着地するしか方法はない。


「危ないですよ!」


 私の身をか、わんちゃんの身をか案じてくれる彼らに、大丈夫と答え、私は飛び降りる決意をし、勢いに身を任せ、そのまま飛び降りた。が、飛び降りた所で思った。私は別に運動が得意な訳じゃない。どちらかというと勉強の方が得意だし。それに、これは前アメリカで子猫を助ける為に取った行動と全く同じ。その時も木に登ったまでは良かったが、降りることが出来ず木から飛び降りた。が、その結果両足骨折に腰椎圧迫骨折。勉強しにアメリカ留学をした筈なのに、アメリカにいる間殆ど病院のベッドで過ごした。今度は日本でまた病院生活を送る羽目になりそうだ。
 受けるであろう衝撃を身構え目を瞑ったが、その衝撃は襲ってこず、恐る恐る目を開くと、誰かの胸に抱きとめられていた。


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