第7章 Happy birthday! ~信長誕生祭~
そうして信長の誕生日の宴は過ぎて行った。
皆が各々考えた贈り物も信長様に無事渡された。
宴も終盤をさしかかった頃。信長はふと、隣に居たはずの麗亞を見ると、うなだれてコックリコックリと船をこいでいた。
家「あきれた、こんなばか騒ぎの状況で寝れるなんてなんて図太いの?」
ふぅっと家康がため息をつく。しかしその麗亞をみる目は優しかった。
長「全くだ…な。」
ふっと微笑むと信長は麗亞を抱き上げた。
秀「信長様私めが運びます。」
ほんのり赤い顔をした秀吉がそういうが、
長「いや、すぐ戻る。お前はここで待て。」
そう言うと、信長は麗亞の部屋に連れて行った。部屋の奥では既に褥が敷かれていてたのでそっと寝かせる。
長「また明日・・・な。楽しみにして居ろ麗亞。」
そう言うと、麗亞の額に口づけた。
「ぅぅう・・・・ん。 もう食べられませんよぉ・・信長様ぁ・・・。」
むにゃむにゃと寝言を言う麗亞に思わずニヤリと笑みがこぼれた。
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広間に戻った信長は皆に告げた。
長「もう今宵は此処までだ、明日いよいよあの作戦を実行する。皆ぬかるでないぞ!! そして決して麗亞には気取られるな。」
一同「はっ!・・・」
そうして信長の誕生の宴は幕を閉じるのであった。
明日の本番ともいえる、作戦を知らぬ麗亞は褥の中で幸せな夢を見ているのであった。