第9章 政宗の花嫁
夢中で白雪の首すじや
太腿を撫でまわす男達
馬乗りの男が着物を暴き
両足の間に割って入ると
膝裏に手をやり
白雪の眼を見て
下劣な笑みを浮かべた
「……‼」
男の意図を知り
戦慄が身体を走る
一気に押し上げられ
政宗しか見たことのない
その場所が男達に曝される
「ひょーーー!この女 毛が生えてねぇ」
「こりゃすげぇ 旨そうな桃色だ」
羞恥と屈辱に 身体が奮える
涙が溢れて視界が滲む
力の限りに身体を動かしても
僅かに足先がバタバタと動くだけ…
やがて男の武骨な指が
秘花に触れ 花唇を押し広げる
くぱぁ
花の奥まで曝される
「へへっ すげぇ 紅い花みてぇだ」
舐めまわす様な視線に 吐気がした
ぬるぅっ 熱い舌を感じた瞬間
「こぼっ……げほっ…ぐぅ…」
「うわっ!きったねぇ」
胃から込み上げる物を 我慢できず
口を塞ぐ男の手に 思いきり吐いた
「きたねぇなぁ~」
股から頭をあげた男が
顔を歪めてそれを見る
「けけっ こいつお前に
舐められて 気持ち悪ぃってよ」
手を拭いながら 男がなじると
白雪を辱しめていた男が 激昂する
突然 髪を鷲掴みにされ
強かに顔を殴られる
口中に鉄の味が広がる
頬を腹を二の腕を太腿を
滅茶苦茶に殴られ 崩れ落ちた
倒れた白雪の髪を掴み
仰向けに転がされる
(あぁ……このまま 犯されちゃうのかな)
もう 抵抗すら出来ず
草の上に転がされたまま
ぼんやりと視線を投げる
ぱっと鮮やかな瑠璃色が
眼に飛び込んで
揺らいでいた意識が 鮮明になる
「っ…まさ…むね」
震える手で瑠璃色に
手を伸ばす
政宗が市で買ってくれた
瑠璃色の珠かんざし
男達は無抵抗の 白雪の帯をとき
身体中を撫で回し 舌を這わせ舐め回す
(このまま……犯されたら…汚されたら
側室にも…してもらえないね…でも………
もう……動け…ないや…ごめん……
ごめんね政宗……幸せに……なってね)
動かない腕を 引きずるように動かし
しっかりと握ったかんざしを
喉に 突き立てた
その刹那 怒号が空を切り裂く
「しらゆきぃぃぃーーーー!」