第7章 紡がれる日々
両手を壁に付け壁と身体で
白雪を挟み込み捕らえる
「もっ…ずるい…よ」
耳まで染めて俯く白雪の
首筋に唇を這わせる
「何がだ」
「んっ…格好…良すぎる」
「当然だ」
「あっ…」
「俺を誰だと思ってる」
自信に満ちた偉そうな笑い方に
白雪が両の頬にそっと手を伸ばす
「…伊達家十七代当主 伊達藤次郎政宗
独眼竜 政宗…私の愛する人」
「良く…知ってるじゃないか」
政宗の眼が熱く揺らぐ
白雪の全てを奪うように
残らず味わう様に深く 深く口付ける
青葉の白き庭園で
白雪の思い出が
ひとつ またひとつ
ゆっくりと 紡がれていく