第7章 紡がれる日々
丸い月が浮かぶ空を
ただぼぉっと眺める
そうして暫く過ごしても
熱くなった身体は冷めず
相変わらず自身も硬度を保ったままだ
(眠れそうにないな…素振りでもして
身体を疲れさせるか…いっそ酒でも呷るか)
「眠れないの?」
「起こしたか?いいから寝てろ
……まだ身体辛いだろ」
「政宗…」
「んー?」
「来て」
その一言に心臓がドクリと跳ねた
ゆっくり振り返る
「……っ‼」
言葉を失う
目の前にある光景が
現実か 分からない
それほど
「綺麗だ」
褥の上に両肘をついて
上体を起し政宗を待つ白雪
月に照らされ
はだけた肩は冴えざえと白く光る
合わせから覗く すらりとした太腿
艶やかな髪が白雪の手によって
片方へ纏められ 露になった細い
首筋を差し出して 甘い声で誘う
「ねぇ 来て」
ゾクリと肌を欲望が駆け抜ける
「っ…誘ってるのか 知らねぇぞ」
「眠れないんでしょう?」
「惚れた女の艶姿に
ちょっと酔っただけだ」
「ふふっ…じゃあ醒ましてあげる」
「…っ駄目だ…ろ今は」
「どうして?
求められたら嬉しいよ どんな時でも…
政宗に欲しいと思われていたい」
心がすぐ顔に出る白雪が
女の顔で俺を見る この顔を蕩けさせたい
喘いだ顔を見たい 艷めいた声が聞きたい
押さえていた感情が 一気に溢れ出す
気が付けば白雪の上に覆い被さり
唇を味わっていた
「ふっ……ん……はぁ……」
甘い声が なけなしの理性を掻き消す
「…まさ…むね…好き…大好き」
「それ以上言うな…
抑え…られなく…なる」
唇を重ねたまま 僅かな隙間から
声を洩らし 熱を移しあう
「っ…くっ…」
突き上げる様な熱に抗い
耐えていると
「政宗…大丈夫…だから」
白雪が首筋を掠めるように
控え目に口付けを落とす
「っ…優しく…出来ないぞ…」
「あっ…」
いつもより乱暴な手が 柔らかな肌を撫でる
首筋に吸い付き 胸を掴まれ
政宗の長い指が柔らかく沈み込む
急く様に躯を走る指が
白雪の細い指に絡め取られる
「政宗…いいよ…もう…きて?」
(っ…くそっ…もう駄目だ)
全てを与えるように躯を開く白雪に
たがが外れていく
自身を掴み白雪の両脚に割って入る
猛り反り返るその先端から漏れ出た
ぬめりを塗り付け
くちゅ…ぬりゅ…くぷっ…ぐぷっぐぼぉっ