第18章 9月5日
ドクドクと音をたてて
熱を吐き出す
吐き出された
破片は勢いよく
膣壁に打ち辺り
四方へ溶けていく
子宮が収縮して
政宗の破片を
探す様に蠢いた
ぎゅうぅと
締め付けて
残された膿を
搾り取る様に
無意識に動く
あまりの快楽に
眩暈がした
意識ごと
持っていかれそうになる
息を整えながら
白雪の様子を確認した
虚ろな瞳
半開きの唇
乱れた息
貼り付く髪
細く白い躯
壊れてしまっていないか
不安になって声をかける
「白雪…大丈夫か」
張り付いた髪を
小指でそっと
掬いとってやると
「…大丈夫…じゃ…ない」
乱れた息のまま
か細く答えた白雪に
笑みが溢れる
「って…言えるなら大丈夫だろ」
そう言って
また口づけた
ふと思い付き
滑らかな白い肌に
印を残す
微睡む白雪の全身に
時間をかけて
所有痕を残した
脚も腕も首も
胸も腹も背中も脇も
尻も太腿も至るところに
政宗の残した
紅い印が花咲いた
「これも誕生日祝いの1つだな」
「ん…もぉ…ばか…」
「なんだよ?嫌なのか」
答えを知っているのに
質問を止めないのは
何故なんだろう
そんな事を考えながら
「嫌じゃない…」
分かりきった答えを
楽しげに聞く政宗
薄墨色の
艶やかな髪を
くるくると
指に巻き付け弄んでは
その感触に目を細めた