第14章 ピックアップ御礼記念~真夏の戦国武将~
「そうか?そのわりに
嬉しそうにしてたな」
熱い舌が首を這い
鎖骨をなぞる
「そんな…事な…い…」
誰に見せたかったのか
誰に誉めて欲しかったのか
そんな事は
重々承知の上で
それでも
この愛らしい口から
自分の名を
聞きたくて
意地悪く
追い込んでいく
「宴の時には紅まで引いて
色気を振り撒いてたな」
太く長い指が
紅い唇をこじ開けて
口中を掻き回す
「んっ…んん…はぅっ…」
政宗の指に懸命に
舌を絡ませ隙間から息を吐く
「ふっ…いやらしい顔」
「ふぅ…んん…ふぐっ…んっ」
差し込まれる指を
涙を溜めてしゃぶりながら
何かを訴えるように
政宗を一心に見つめる
「何か言いたいのか?」
口を開放する変わりに
耳に舌を絡ませる
「やあっ…んん…だめっ…」
わざとらしく音をたてて
ぬめぬめと出し入れすれば
面白いように
力が抜けて
躯の全てが自分に
向けて開かれる様だ
「んん…ん…まさ…むねだけっ」
「んー?聞こえないな」
「まさ…むね…だけなの…
見て…欲しい…誉めて…もらいた…あっ」
耳を食みながら
胸の膨らみを
強引に引き出し揉みしだく
「ああっ…やぁ」
どこまでも柔らかく
政宗の指を呑み込む様に
形を変える胸
対照的にツンと
硬く尖った頂を
指先で弄ぶ
「政宗だけっ…ああっ…」
摘み擦り弾けば
硬度を増していく
桃色に染まり震える蕾を
ねぶるように舐めあげる
熱を増す白雪の躯に
準ずる様に欲望が募っていく
自分の名を
言わせたなら
次は服従する姿を
望んでしまう
「ふぅ…ん…政宗にっ…見て欲っ…」
「へぇ?じゃあ見てやるよ」
ゆっくりと
身体を離し胡座をかく
意味を悟った白雪が
紅潮して瞳を潤ませる
「っ…政宗…許し…」
「駄目だ」
意地悪く笑い
恥ずかしがる顔を
存分に眺める
「見て欲しんだろ?こっち見ろよ
ずっと見ててやるから
…お前も俺を見てろ」
嬉しそうに
けれどそれ以上に
恥ずかしそうに瞳を
揺らして政宗を見つめる
潤んだ瞳に
蝋燭の光が写り
キラキラと輝く
政宗の言い付けを守り
視線を逸らさずに
政宗を見つめたまま
ゆっくりと帯を解く
息苦しげにはぁはぁと
口で呼吸をしながら
細い肩から
はらりと浴衣が落ちる
絹の様な艶やかな肌に
炎の影がゆらゆら映る