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イケメン戦国~捕らわれた心~

第13章 十月十日


ゆっくりと腰を動かす度
せつなげに声を洩らし

甘い声でねだる様に
しがみつく

何度もゆっくり
律動すれば

やがて白雪も
腰を揺らしはじめ

「あっ…あぁ…はぁぁ…」

結合部からぽたぽたと
蜜をたらして呆気なく果てた

腹に子があると思うと
何となく気が引けて
政宗は白雪の中でなく
腹の上に白濁を注ぐ

「…わるい…動くなよ」

着物に手を伸ばし
手拭を引き抜く

腹の上を丁寧に
拭っていると白雪が笑う

「どうしてここなの?
お腹の中で良かったのに」

「馬鹿…俺のだぞ?
そんじょそこらの
種とは訳が違う
中に出して腹の子が
孕んだらどうする?」

「ぷっ…あははっ」

「困るだろ?」

政宗も
悪戯っ子の様な顔で笑う

白雪はそんな政宗を
幸せそうに見つめて

「うん…困る」

笑いながら応えると
筋の浮く逞しい腕に
しがみつき

政宗の過去など忘れて
幸せな気持ちで
眠りに付いた

政宗もまた
手紙のことは忘れ
愛する女を腕に抱き
心地よい気だるさの中で
いつしか眠りに付いていた




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