第10章 お前に夢中~愛の檻~
腕の中ですやすや眠る
白雪の髪に鼻を埋めて
手を伸ばす
先ほどまで政宗の猛りを
受け入れていたそこから
とろりと白濁が流れる
後ろから抱き抱え
勢いを取り戻したそれを
ゆっくりと挿し込んでいく
「っ……ふぁっ……?」
「白雪……愛してる…… 」
「あっ……あっ……まさっ…むね」
「悪いな…お前が
可愛すぎて…止まらない」
壊してしまいたい程に
愛しくて
背中に踊る 群青の龍に
噛みついた
「ふぁっ…」
最奥まで挿し
狂ったように腰を振る
「あっ…あっ…あっ…」
こうやって
白雪の心と躯が
壊れない様に
少しずつ欲望を吐き出して
狂った自分に
気付かれない様に
俺から
離れられなくなる様に
優しく
お前の自制心を
殺してやる
罠にかかった獲物みたいに
俺の檻で囲われて
俺の牙を待て
それすら幸福と感じる程に
俺を愛し 依存しろ
柔らかく乱れた髪に
指を絡ませて
強く引き寄せる
「ひあっ………あぁぁっ……」
貪る様に抱いて
一時だけの
満足感に 癒される
明日になれば
また枯渇に襲われ
乾いた土が 雨を求める様に
お前を欲すると 解っているのに…
細い腰を掴み
小さな尻に 疼きを打ち付け
激しく腰を挿し狂えば
嬌声をあげ よがり啼く
痙攣する躯を 押さえ付け
更に深く挿し入れる
熱くうねる子宮に
ドクドクと命の欠片を注ぎ入れ
隻眼の龍に頬を擦り寄せ
白雪の体内に入った
そのままで
力尽きた様に
眠りにつく
その夜は
薄紅色の夢をみた