第35章 sweet
「え?なんで?俺じゃ智さんのこと気持ち良くできない?」
智さんの為に頑張ったのに…
落ち込みそうになった俺のパジャマを脱がせながら、智さんが優しく微笑んでくれた。
「違うよ…翔は最高に気持ち良くしてくれた。でも、俺のことを気持ち良くすることに一所懸命過ぎて、お前自身が気持ち良くなれてないだろ?」
「…そんなことないです。俺もちゃんと気持ち良かった…」
「そう?でも、こことか…」
智さんの手が俺の胸の突起をクリクリっと弄った。
「あ、んっ…」
「こことか…」
今度は勃ち上がってる中心を軽く扱ごかれ背中が仰け反った。
「やっ、あっ…」
「ほら、これだけで声が出るくらい気持ちいいのに、俺が手を出さないとお前、ここ弄らないだろ?」
確かに智さんにして貰ってる方が気持ちいい。智さんには俺の気持ちのいい場所なんて全部知られてるから、何も考える必要がなく、快感に身を委ねられる。
でも、俺じゃ智さんを悦ばせることは出来ないってことだよね…
「しょお?勘違いするなよ?物足りないとかじゃないからな?さっきもイキそうになってただろ?でもさ、ふたり一緒にイこう?翔を最高に気持ちよくして、お前の最高に綺麗な姿を見ながら一緒にイキたい」
「智さん…」
智さんの顔が近付いて来て、唇が触れるとすぐに舌が絡め取られた…
「んっ、ふっ…」
やっぱり智さんのキスは気持ちいい…
シャツを脱ぎ捨てた智さんが俺を押し倒した。