第35章 sweet
ベッド横の引き出しからローションを出して、俺のすぐ脇に置いた。
まずは脱がなきゃ駄目だよね…智さんの方をチラッと見ると頭の下に腕を組んで、ニコニコとした表情で俺のことを見てる。
うぅ~、そんなに見られてたら脱ぎづらいのに…いつも脱がせて貰ってるから自分から脱ぐことなんてないし…
動きが止まっていても、智さんは一向に動く気配がない。今日は本気で何もしない気なんだ。
上を着ていればまだいくらか隠せると思ったから、上は脱がずに、ズボンと下着に手を掛けゆっくりと脱いだ。
ローションを手に取り手のひらに垂らし、それを指に纏わせた。
左手をベッドにつき、前傾姿勢になり少しおしりを浮かせた。ローションの付いた右手の中指でソコに触れる。
初めて触れる自分のソコは、思った通りに指が挿って行かなくて、いつも智さんがどうしているのか思い出してみた。
どんなに早く繋がりたくても、智さんはここを解すことだけは絶対手を抜かない。『ちゃんと解さないと辛いのは翔なんだよ?』って優しくナカを拡げていくんだ。
「はっ…あっ…」
少し指がナカに挿り、智さんの指の動きを思い出す…今、自分のナカにいるのは自分の指なのに、思い出しただけで躰が疼く。
はじめこそ躊躇いはあったけど、智さんに気持ち良くなって貰うため…その思いで必死にナカを解した。