第29章 可愛いアナタ
翔ちゃんを抱きしめながら上がった呼吸を調える。俺の腕の中で翔ちゃんもかなり苦しそう。
「はっ…はぁ…」
「しょぉちゃん…大丈夫?」
「ぅん…なん、とか…」
「風呂入った方がいいね…待ってて、準備してくるから」
「うん、ごめんね…お風呂は俺の担当なのに…」
申し訳無さそうな顔をする翔ちゃんにチュッとキスをした。
「ぜーん然大丈夫だよ?だって翔ちゃんが動けないの俺のせいだし…翔ちゃんが気持ちよくなった証拠でしょ?」
「うんっ…凄い良かった」
ピンクに頬を染め笑顔を見せる。イッた後のせいか表情は色っぽいのに感想は素直な子供…あ~、ヤバい…そんな翔ちゃん見てたらまた反応しちゃったよ…
「あっ…まさき…」
あ、まだ翔ちゃんのナカだった。
「ごめんっ」
「ふふっ、いいよ…俺で感じてくれた証拠でしょ?」
「だね」
でもこのまま続けるわけにはいかないし、俺は翔ちゃんから抜け出ると風呂の準備に向かった。
風呂を沸かし翔ちゃんの元へ戻るとウトウトしていた翔ちゃん。
「翔ちゃん、眠そうだね。ちょっとだけ我慢して?風呂入っちゃお?」
「ん…」
眠そうな翔ちゃんを抱き上げた。
「雅紀、俺歩けるよ?」
「いいの、俺が抱っこしたいだけだから」
「ありがと…大好き、雅紀」
翔ちゃんの唇が俺の頬に触れた。あんま煽らないで欲しいな…翔ちゃんにこれ以上無理させたくないんだけど…
浴室に入り翔ちゃんを下ろした。
「あっ、雅紀出てきた…」
「へ?何が?」
「おしり…」
翔ちゃんを後ろから見ると俺の出した熱が脚を伝ってる。全部出しちゃった方がいいな。
「翔ちゃん洗ってあげるね。壁に手をついておしり出して?」
「え、こう?」
翔ちゃんは壁に手をつくとおしりを突きだし俺の方を振り返る。その姿と表情が誘ってるみたいで何とも色っぽい。