第29章 可愛いアナタ
俺が翔ちゃんの前に立つと翔ちゃんは俺を見上げた。
「雅紀?どうするの?…うわっ」
俺は翔ちゃんをお姫さま抱っこして歩き出した。
「え?雅紀?」
「ちゃんと掴まって、ベッド行こ?ここじゃ狭いよ」
慌てて俺の首に腕を回した翔ちゃん。
「あの、それって、続きするってこと?」
「うん、折角菊池が置き土産してくれたんだから使わなきゃ勿体ないでしょ」
「うん」
嬉しそうに笑う翔ちゃんは子供みたいなんだけど、これからやることは大人の行為であって…そのギャップになんだか少し興奮する。
翔ちゃんの部屋に入りベッドに翔ちゃんを下ろし、ベッドの縁に腰かけた。
「翔ちゃん、ほんとにいい?」
「うん!早くしよ?」
子供が遊びに誘ってるような軽さだな…これからすることわかってるよね?
翔ちゃんの両手が俺の首の後ろに回った。引き寄せられ翔ちゃんからキスをされた。翔ちゃんの舌が俺の唇を割り開く…絡み付いてくる翔ちゃんの舌…うん、間違いなく大人のキスだ。
先ほどまで感じていた子供っぽさはあっという間に消え去った。
翔ちゃんを押し倒し翔ちゃんの身体に手を這わす。胸の突起に触れるとピクッと跳び跳ねた。
「ふっ、ぅん…」
鼻から抜ける息が色っぽく俺を煽る。一度は大人しくなっていた中心への血の流れが再び激しく集まりだした。
それは翔ちゃんも同じみたいで、形を変え始めた翔ちゃんの中心。
俺は菊池の置き土産を手に取り封を切り中身を手のひらに出した。
「いくよ?翔ちゃん」
じっと俺の行為を見ていた翔ちゃんが妖艶な微笑みを見せた。
「うん、来て雅紀…」
その表情も正しく大人の色気を纏ったものだった。