• テキストサイズ

恋歌 《気象系BL》

第27章 What is your dream ? #10


《Masaki's time》

朝目が覚めたら隣の布団に松潤の姿がなかった。

夕べ、隣の部屋から聞こえてくるであろう声を予測しイヤホンをして眠りについた。
松潤とニノにも情報を提供するべきなのか迷ったけど『ま、いっか』って思って伝えなかったんだ。

まさか眠れなくてどこかへ行ったのか?なんて思ったらその向こうの布団の山がやたらとデカイ。

ニノのスマホのアラームがなると布団の中から手が出てきた。その手がスマホを掴みアラームが止まると、モゾモゾっと動き出す大きな山。

被り布団が捲られると松潤とその腕の中にすっぽりと納まったニノが姿を見せた。

「ん~っ」

松潤が目を覚ましたのか唸り声を出すとニノも身体を動かし小さな声が漏れた。

「んっ…」

松潤の腕が動きニノを抱きしめるとニノの腕も松潤の背中に回った。

お~!あのふたりイイ感じじゃん!ニヤニヤしながら眺めてたらニノの目がうっすらと開いて俺と目があった。
目を見開いたニノが慌てて松潤から腕を離し起き上がった。

「ん?カズ…どうした?」

突然動いたニノを不審に思ったのか松潤がニノを見上げた。ニノの視線を追い俺と目があった。

「あ、おはよ…雅紀」

ニノとは違ってこちらは至って冷静…まぁ、だいぶ顔は緩んでるけどな。

「おはよ松潤、ニノ」

「お、おはよ…」

ニノが視線を逸らした。しかもほっぺが紅いぞ?
夕べふたりの間で何かがあったのは明らかだな。
松潤のご機嫌ブリとさっきの様子から窺うといい方向に進んだようだね。
/ 760ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp