第26章 What is your dream ? #9
智くん、知らないんだ…どうしよう恥ずかしい…でもちゃんと使い方を伝えないと上手く出来ないし…
「あのね、それを使って柔らかくするの…」
「柔らかく?何を?」
キョトンとする智くん…どう言えばいい?
「えと…入れる場所…」
「え?入れる場所?…あっ!」
やっとわかってくれたみたい…良かった。
「ごめんな、翔くん…俺なんにも知らないで」
智くんが申し訳なさそうに言うけどそんなことどうだっていいよ…俺は智くんに抱いてさえ貰えればいいんだから。
でもそれを智くんに伝えたら『ちゃんと愛せるように頑張る』だって…胸がキュンってなった。
智くんとキスがしたい…智くんもそう思ってくれたのかな…自然と唇が重なってた。
布団の上に横になっていよいよとなったんだけど明るい所ではやっぱり抵抗があって
「智くん、電気消して?」
お願いしたら智くんが『良く見たい』って言うんだ。
「やだ…恥ずかしくて落ち着かない」
そう言ったらやっと納得してくれて電気を消してくれた。
「これでいい?」
俺の上で優しく笑う智くんにドキドキが止まらない…
まだ何も始まってないのに最後まで俺の心臓もつのかな?そう思っていたらトドメノ一発。
「大好きだよ、翔くん」
もう幸せすぎて泣いちゃいそうだよ…でも俺も智くんにちゃんと伝えたい。
「うん…俺も、智くんが大好き…」