第26章 What is your dream ? #9
だからニノに気付いて欲しくて質問した。
「でも好きなんでしょ?」
「好きだよ?生まれた時から一緒だし…僕だって離れたくはないよ」
『生まれた時から一緒だから』…離れたくないほんとの理由はそんなことじゃない、もっと違う所にあるんだよ?
「ただの友達ならいずれ離れてもおかしくないよね?松潤だっていつかは結婚するかも知れないんだし」
もし、松潤が女性と結婚したら一緒に居たくても居られなくなるんだよ?それを想像したときニノは堪えられる?
俺は堪えられないよ、智くんが誰かと結婚する姿を想像するなんて。
「やだ…僕、潤くんの夢叶えたい…」
ポツリと呟いたニノ。松潤の夢って何だろう?わからないけどニノ的には答えが見つかったみたいで良かった。
お風呂から上がり居間に向かう途中でお祖母ちゃんにあって就寝の挨拶をした。
居間に入ると智くんがこちらを向いて目が合ったからニコッと笑ったのに、智くんはまじまじと俺のこと見ている。何?俺どこか変?
お祖母ちゃんが寝たから煩くしても申し訳ないってことで俺たちも休むことにした。
部屋に入り智くんとふたりで布団を敷いたけどくっつけたら露骨過ぎるかな?少しだけ間を空けてみた。
どこに居ていいか分からず布団の上に座ってみたものの智くんが動く気配がない。
やっぱり智くんは望んでない?俺が勝手にいい方に捉えただけだった?
でも昼間『続きは夜ね?』って言ってくれたよね?