第25章 What is your dream ? #8
「はぁ…はぁ…」
俺の腰に回っていた翔くんの手がずるりと落ちていった。
「しょ、くんっ、大丈夫?」
「んっ…」
眉間に皺を寄せ苦悶の表情を浮かべ荒い呼吸を繰り返しながらも小さく返事を返してくれた。
その苦悶の表情がなんとも艶かしい…初めて見たその美しい表情、思わず手が伸び頬に触れた。
「う、んっ…」
身じろぐ翔くん…ヤバい、また俺のモノが反応しちゃう。さすがにこれ以上翔くんに無理はさせられないな。
翔くんの吐き出した熱を拭き取り、自分の出したモノを処理すると翔くんの様子を確認する。
「翔くん、落ち着いた?」
「うん…もう大丈夫…」
大丈夫とは言うけど薄く開かれた瞼は気だるさを感じさせた。
翔くんにパジャマを着せ、使ってなかった方の布団に寝かせると自分も身支度を済ませバスタオルを外し布団に横になった。
翔くんの方を見ると寂しそうな目でこちらを見ていた。
「翔くん?どうした?身体キツい?」
首を横に振る翔くん。切ない瞳で俺を見つめる…一体どうしたんだ?
まさか、俺としたこと後悔してるとか?
「…一緒に寝てくれないの?」
ポツリと聞こえた翔くんの声。なんて可愛い事を言うんだ…ゆっくり休ませてあげようと思ってあえて別の布団に入ったのに。
俺は急いで翔くんの布団に潜り込んだ。
「狭くない?」
「うん、狭くない…」
幸せそうに微笑む翔くんを抱きしめて俺は眠りについた。
Continue…