第24章 What is your dream ? #7
《Kaz's time》
最近僕、おかしいんだ…
あの日、潤くんと女の子が笑顔で話しているのを見た時から、今まで感じたことのないモヤモヤを感じるようになった。
なんなんだろ…一度は解決したんだよ?潤くんの口からあの女の子の話を聞いてモヤモヤは消えた。
「潤くん、今日昼休み渡り廊下通ったでしょ?教室から雅紀と見てたんだ」
「昼休み?あ~担任に用事を頼まれてクラス委員の子と手伝いしたんだよ」
「クラス委員?なんか楽しそうに話してたけど」
「あの子ね、小学校の時野球やってて、俺たちと対戦してんだって。カズと俺のバッテリーをスゲェ誉めてくれるからさ、嬉しくなっちった」
笑顔で嬉しそうに話す潤くん。
「俺とのバッテリーを誉められたからあんなに笑顔だったの?」
「え?俺そんなに笑ってた?」
「うん…だって潤くん普段女の子と話すとき笑顔で話すこと少ないから珍しいなぁ、って思ってた」
「まぁそうだな、確かに女子と話すの面倒くさいし、内容が内容だったからつい笑顔になってたんだろうな」
俺に向かってニカッて笑う潤くんを見てその時はホッとしたんだ。
でもそれ以降、今まで気にならなかった朝の女子たちの挨拶でさえモヤモヤしながら見ることになった。
なに?なんなの、この気持ち…