第23章 What is your dream ? #6
「カズ、ほんとにヤキモチ妬いてくれたの?」
「え、や、そんな…」
近くにあったコップを掴み慌てて飲んだ…それ、俺のコップだから…明らかに動揺してるよね?
「ふふっ、そんなに慌てなくていいからさ…もしカズがあのふたりの関係を抵抗なく受け入れられるなら俺とのこと少し考えてくれない?」
「潤くん?」
「俺、真剣だからな…俺の子供の時からの夢はカズと結婚すること、それは今でも変わってないから」
カズの顔がまた紅く染まった。カズは俯くと小さい声で、でもちゃんと答えてくれたんだ。
「…うん、ちゃんと考えるから…少し待って…」
少しずつ進み始めた俺たちの関係…今まで待ったんだ、カズが俺のモノになってくれるなら俺はいくらでも待つよ…
夕食の片付けを終らせると風呂の時間、流石に5人一度には入れないから2組に別れて入ることになった。
2組ってあのふたりが一緒に入ったらこっちは3人?雅紀にカズの裸を見せたくないってのもあったけど、俺自身もカズの裸は刺激が強すぎて一緒に入るのは反って酷だろ?
どうすっかなぁ…って思ってたら翔さんが
「ニノ、一緒に入ろ?」
って、カズを誘った。あれ?大野さんと一緒じゃなくていいのかな?でも良かったぁ…翔さんも男だけど翔さんなら問題ない、一番安心出来る組み合わせだ。
俺と大野さんと雅紀が先に入ると、修学旅行のようなノリになった。
「ふたりとも残念だったんじゃないのぉ~?」
雅紀が俺と大野さんを見てニヤニヤしてる。
「べっ、別に残念じゃねぇしっ!」
強がってるけど絶対残念がってるでしょ、唇尖らせちゃってるし…大野さんは一緒に入りたかったんだね。