第17章 メガネの向こう側
ベッドの上で向かい合って座った。
「男同士でどうやるか知ってる?」
「ん、まあ何となくは…」
「そっか、ちょっと待ってて…」
翔さんはベッドから降りると部屋を出ていった。戻ってくると何やら小さい容器を手にしていた。
「翔さん、何それ?」
「これ?ボディーオイル。
この時期、肌が乾燥しやすくて使ってるの」
「だからツルツルなんだ」
「使ってなかったら、カサカサが酷くて。子供の頃からの必需品」
「で?なんで今これ?」
「あのね、入れる場所を柔らかくしないと入らないんだけど、潤滑油みたいのがないとキツくて」
「え?そうなの?」
相葉ちゃんと見たサイトでは、そこには触れてなかった。
俺と相葉ちゃんが仕入れた情報は、入れる場所を解せってことと、前立腺に触れると凄く気持ちいいってことくらい。
「うん…ほんとはそれ用のローションがあるんだけど、とりあえず今日はこれで代用。で、どうする?」
「え?何が?」
「智、初めてだから…もし抵抗があるなら自分でやるけど」
「抵抗なんてないよ。どうすればいいの?やり方教えて?」
「うん。簡単なことなんだけど、このオイルを指につけてゆっくり解すように拡げていくの。
どう出来る?」
「任せて、俺手先器用だから」
「ふふっ、そうだね…」
俺はボトルから液体を手に取り、指に馴染ませた。
すると翔さんは少し恥ずかしそうに四つん這いになり、俺の方におしりを向けた。
「じゃあ、お願い…」
顔だけ振り返り俺を見る姿は、なんとも色っぽい。
でも初心者の俺は、緊張の方が凄くて、楽しむ余裕はない。
翔さんの後ろの口に指をそっと触れさせ、少し撫でるように動かすと、翔さんの身体がピクンと動いた。
「あ…」
俺の指が少しずつ奥へ入っていくと、次第に反応が大きくなる翔さん。
身体をピクピクさせ、喘ぎ声を漏らす。
「はぁっ、あ…んっ」
「大丈夫?」
「う、ん、大丈夫…ねぇ、指の数、増やして…」
「増やすの?」
頬を紅潮させ、コクンと頷く翔さん…俺は指を2本にして入れた。