第16章 sincerely
繋がったままの状態で翔を背後から抱きしめお湯の中に沈む…翔のナカはまだ蠢いたままだ。
「はぁ、はぁ…んっ」
翔の身体は俺が抱いていないと倒れてしまうんじゃないかと思うくらい脱力しきっていた。
「翔、大丈夫か?」
「…ふぁ、ぃ…」
あまり大丈夫じゃなさそうだな、顔が異常なほど赤い…風呂でしたのもバックで攻めたのもはじめてだからな…気持ち良くて加減出来なかったし風呂の熱さで若干のぼせ気味なんだろう。
「翔、出るぞ」
翔の腰を掴み少し持ち上げ翔のナカから抜き出ると翔の後ろの口から俺の放った熱が溢れ落ちてきた。
「あ、ん…」
「あ、そっか、ごめん翔…もうちょっとだけ待ってて」
「え、どうし…あっ!」
翔のナカに直に出したのもはじめてだった…指を突っ込み俺の出した熱を掻き出す…翔にとってはじめての経験だから指を動かす度にビクビクと身体が動く。
「あ、さとしさ、ん…」
「ごめんな、これやっとかないと大変なことになるんだ…折角の旅行なのに思い出が『腹痛』じゃ嫌だろ?」
「んっ…はっ」
翔から甘い声が漏れそそられるけどさすがにここは理性を保たないと。
「はい、終わったよ?シャワーして出ような」
そう声を掛けても精根尽き果てて動けなくなってしまった翔…両腕で抱き上げ浴槽から出し一度立たせシャワーで綺麗に洗い流したあと、また抱き上げて脱衣所まで連れていった。
ペタンと座り込んだ翔をバスタオルで拭いてやり、自分も身体を拭いた。
取り敢えず翔の身体を冷まさないとな…バスタオルを腰に巻き、翔の身体にもバスタオルを巻いた。抱き上げて部屋まで運びソファーに下ろした後、冷蔵庫からミネラルウォーターを持ってきて翔に差し出した。
「大丈夫か?ほら、水分摂っとけ」
伸ばした手が少し震えてたからキャップを外し水を口に含むとそのまま翔に口づけ流し込む。ゴクンと喉を鳴らす翔…何度か繰り返すと漸く落ち着いたようで『はぁ~』と大きく息を吐いた。