第16章 sincerely
「ほら、おいで…」
今度は素直について来た。
椅子に座らせ頭と身体を洗っていく…途中擽ったそうに身じろぎするときに小さく聞こえる「んっ」と言う声がやけに色っぽく聞こえてすぐに反応する俺の中心。
そりゃそうだよな…昨日今日とよく我慢したよ俺…翔からのお誘いもあったんだからもう遠慮なんてしない。
翔の背中に身体を密着させ左手で胸を右手で翔の中心を弄り出せば瞬く間に上がる翔の喘ぎ声。
「あ、ん…はぁ…」
「気持ちいい?」
恥ずかしそうに小さく頷く。
「翔…キスしたい…」
後ろから声を掛けると首だけ振り返り俺を見つめる…誘ってるとしか思えない眼差し、そして薄く開かれた唇…唇に触れ舌を差し込めば必死に俺の舌に絡みつく、呼吸をする間すら与えないように激しく貪りあった。
キスに夢中になって止まっていた手の動きをユルユルと再開させた。
「あ、さ、としさん…」
「ん?なに?」
わかってるのにちょっと意地悪した。だいぶ張り詰めてる翔の中心…こんなユルい刺激じゃイキたくてもイケないよな。でも恥ずかしくて言葉にも出来ないんだろ?
ぎゅっと俺の腕にしがみついて子犬のような潤んだ瞳で見つめてくる…そんな切なそうな顔見せられたらこれ以上意地悪なんて出来ないよ。
「いいよ、何度でもイかせてやるよ…」
強めに握りおもいっきり擦りあげた。
「あ、あ、はっ、あっ、ああぁっ!」
翔はしがみついてる腕に更に力を込めるとビクビクと身体を揺らし熱を吐き出した。
「はぁ、はぁ…」
荒い呼吸を繰り返し腕を掴んだまま俺の胸に凭れる翔。
「大丈夫か?」
問いかけるとコクンと頷いた。呼吸が落ち着くのをまってシャワーで泡を流してやった。
「先に湯船に入ってな」
怠そうに身体を動かし湯船に浸かるとまたウトウトとしはじまった…これ以上お預けはごめんだぞ、急いで身体と頭を洗い浴槽に入り後ろから翔を抱きしめた。