第15章 愛のかたまり
「しょ、おくん…」
キスをされただけで身体が疼く…
「そんな目で見て…誘ってるの?」
いつもだったらそんなこと言われたら『違う』って否定するのに…今日は我慢出来なかった。
翔くんの首に腕を回し自分から翔くんの唇に吸い付いた。翔くんの身体がビクッと動いた…いつもと違う俺の行動に驚いたんだろう…それでも俺を抱く翔くんの腕に力が入りそのままソファーに押し倒された。
翔くんの咥内に舌を差し込み翔くんの舌を絡めとる。翔くんがいつもしてくれるように何度も絡ませは離れる。
「はぁ…智今日は積極的だね」
翔くんが嬉しそうに笑った。
「だって、早く翔くんが欲しい…」
翔くんは一瞬目を見開くとニコッと笑い。
「嬉しいお誘いだね、それじゃご希望にそえないと」
翔くんは体を起こし立ち上がると俺を抱き上げベッドに向かった。ゆっくりとベッドに下ろされゆっくりと翔くんが覆い被さってくる…両手を俺の顔の脇に着いたまま俺のことをじっと見つめる翔くん。
「しょ、お…早く」
熱くなってる身体を…早くなんとかしてよ…
「可愛いよ、智…」
翔くんの唇がゆっくりと降りてくるのを待ちきれなくて自分から翔くんの後頭部に手を回し引き寄せた。