第13章 おいしいひととき
暫く翔さんの中で指を動かすと翔さんの口から吐息が漏れた。
「はぁ…んっ」
「翔さん、大丈夫そう?」
「ん、なんか気持ちいいかも…」
翔さんの目がとろんとしてきた。
指を抜き俺の中心にクリームを多目に塗った。部屋中に甘い花の香りが漂う。
「いくよ、翔さん…痛かったら言ってね?」
「うん…」
中心を入り口に当てゆっくりと進む。
「あっ!」
翔さんの身体がビクリと動いた。
「痛い?」
「ん、少し…でも大丈夫」
「無理はしないでいいからね?」
「無理じゃないよ…最初だけ痛かったけど、今は大丈夫」
「じゃあ、進めるよ?」
「うん、来て」
更に進んでいくと翔さんが背中をしならせた。
「あ、ん…」
「翔さん?」
「あ、潤…俺おかしい?初めてなのに気持ちいい…」
「気持ちいいの?痛くないの?」
「ん、さっきのとこ気持ち良かった」
少し腰を引いてまた押し込んだ。
「あっ!」
翔さんの背中がまたしなる。
「今のところ、いいんだね?」
「うん…」
翔さんが潤んだ瞳で俺を見つめる。
また同じところを何度も擦るように腰を送った。
「あ、あ、あ…」
翔さんが背中を反らしたまま喘ぎ声を漏らす。
「あ、ん…潤、いい…はぁ…」
顔を紅潮させ恍惚とした表情を見せる翔さん。もっと気持ち良くしてあげたくて中心を握り上下に擦った。
「ああぁっ…潤、それ、だ、め…」
『駄目』と言う翔さんの表情が妖艶過ぎて俺の中心がドクンと反応した。