第11章 幼馴染みのアイツ
ゆっくりと雅紀が俺に近付きぎゅっと抱きしめてくれた。
「ごめんね、和…大好きだよ」
「雅紀…」
雅紀の泣きそうな顔と震える声を聞いて俺も泣きそうになった。
雅紀の肩におでこを押し付けて俺もぎゅっと抱きしめた。
「和…」
俺の大好きな優しい声で俺を呼ぶ…
顔を上げると雅紀の顔が近付いてきた。
瞼を閉じて雅紀の唇が触れるのを待った。ゆっくりと押し付けられる唇…今度は雅紀の舌が俺の唇をこじ開けた。
「んっ、」
舌が入り込み絡め取られる…何度も何度も繰り返されるキス。今までの触れるだけのキスとは違って身体が火照りだす。
「ん、ふっ」
チュッと音を立て雅紀の唇が離れていく。
「あ…」
雅紀の唇を追うように見つめた。
真剣な顔をした雅紀と目があった。
「和、愛してるよ…もっとお前に触れていい?」
俺は雅紀の首に腕を回しぎゅっと抱きつくとコクンと頷いた。
「ありがと…和」
耳元で囁かれるとそれだけで下半身が疼く。
雅紀が俺をひょいっと抱き上げベッドに運ぶ…ゆっくりと俺を下ろすとそのまま覆い被さってきた。
首筋に軽く吸い付かれるとそれだけでビリっとした甘い衝撃が走る。
「んあっ!」
「和?感じてるの?」
そう聞きながら雅紀の手がシャツの裾から侵入してきて俺の身体を這い回る。
「あ、雅紀…」
ピクンっと跳ねる俺の身体…
「可愛いよ和…もっと感じて…」
雅紀の手が胸の先を掠めた。
「あっ!まさきっ!」