第7章 終・嘘つきとさよなら
唇に触れた温もりに、虚ろだったルナの瞳に光が戻った
『…風夜…?』
風夜「迎えに来たぜ」
笑う風夜に、ルナは涙を流しながら笑った
『おう…!』
精神の狭間は砕け、二人の意志は戻った
『…世話をかけたな風夜』
風夜「いいって事よ!」
蛇鏡「無事に戻れたようですね…」
『…お前にも世話をかけたな、風夜の契約刀』
蛇鏡「反省してるのでしたら、二度と迷わないでほしいですね?」
はぁっと深いため息をついた蛇鏡眼
蛇鏡「……さて、どうしましょうか? 無限蛇"様"」
風夜「……様?」
蛇鏡「無限蛇様は私達契約刀の住まう世界では三人の神の代行、"地の支配者"なのです」
風夜「はぁ!!? んなの聞いてねぇぞ!!?;」
蛇鏡「そりゃ初めて言いましたからね?」
無限「…それで? 俺と戦うか? 蛇の巫女、蛇鏡眼よ?」
無限蛇の言葉に風夜はますます驚いた
風夜「みっ巫女…!!?」
蛇鏡「…」
無限「いいのか? 蛇の巫女であるお前が俺に楯突いて…? お前の一族、天意(テンイ)一族の守神でもある俺に、な?」