第7章 終・嘘つきとさよなら
『世界が…終わる…?』
[…優殿の契約獣、幻狼が酷くおびえているでしょう? 彼はそれを経験しているのです…]
『優の契約獣が…?』
[我々契約刀にも種族が居り、その種族の住まう空間があるのです…。 しかし、狼族は無限蛇によって消し去られた…]
『…幻狼はその狼族のたった一匹の生き残り…』
[そうです…、だから幻狼は無限蛇を恐れるのです]
手甲から実体化した散神がルナの隣に立つ
散神「…一つだけ、もしかしたら無限蛇を再び眠りに帰す事が出来るかもしれません」
『一つだけあれば上出来だ。 …で? どうすればいいんだ?』
散神「無限蛇の主…、風夜殿の兄の"最大の覚悟"を終わらせる事です」
「第三形態…、"刀断瀑(エスパーダ・カスケーダ)"」
炎火「"炎の守護"!!!!」
炎火の周りを丸くボールの中に居るように囲む炎。 しかし、相手のいくつもの滝のような刀が貫いて炎火に突き刺さる
炎火「うぁあああ…ッ!!!!」
『炎火!!!!』
「やはりこの程度か…」
無傷で涼しい顔をした相手は一息ついて、血塗れで倒れた炎火を見下ろす
炎火「"炎の分身"…、俺が簡単にやられるとでも?」