第7章 終・嘘つきとさよなら
\目の前の事実/
俺は一体、何を望んだのだろう?
風夜「雷電っ!!!! 雷電っっ!!!! 目を開けろよっ!!!! 呼吸してくれよっ!!?」
ポロポロと涙を流しながら雷電に呼びかける風夜
一希「…雷電、死ん…ジャっタの…?」
カランッと音を立てて一希が手放した刀が床に落ちた
風夜「俺はまだお前に謝りたかったのにッ…!! 謝る事が沢山あったのにッ…!!!! あぁああッ…!!!!」
『風夜!!!!!!』
聞きたかった声が、今度はハッキリと聞こえた
風夜「…ルナ…」
優「風夜! 雷電もここに…」
ルナの隣から顔を覗かせた優は雷電の姿を見て目を見開いた
一希「…僕…が……殺シ…てシマッタ…?」
両手で頭を押さえながら一希は一歩ずつ後ろへと下がる
風夜「一希…、違う…。 お前じゃないよ…」
一希「僕ガ殺しテシマったンダ!!!! 僕が存在シテいたカラ…!! 僕ガ居ナケレば雷電は死ナズに済んダ…!!!!!!」
『…一希』
静かに名を呼ぶルナに一希はビクリッと震えた
『…こっちに戻って来い』