第7章 終・嘘つきとさよなら
風夜「…俺が、そんなにも憎いのか…? 一希…」
静かに問いかける風夜に一希は反応しない
風夜「俺が…嫌いか…?」
反応、しない
風夜「俺を、殺したいのか…?」
ぴくりっ、反応した
一希「殺ス、嘘ツキ、ハ、殺す…!!!!」
刃を前へ突き出し、一希は風夜に向かって駆け出した
テイ「…避けないと、お前は死ぬぞ…」
少し離れた場所に立っているテイルスが風夜に言った
風夜「…死なねぇよ」
フッと風夜は笑うと、刀を手放した
「一体何を…?」
風夜「…兄さん、貴方は言ったよね…?
一希が可愛想な子だって…」
風夜はバッと両手を広げた
風夜「一希は可愛想な子なんかじゃねぇ!!!! 俺が全部受け止めてやるって決めたからだ!!!!」