第7章 終・嘘つきとさよなら
風夜「収まるとは思ってはいない…!! でも兄さん…!」
「お前の嘘によって傷ついたのが俺だけとは思うなよ…?」
風夜「ッ!!?」
ギラリッと光る一本の刃を風夜はギリギリで避けた
風夜「一希…!!」
「この子は可愛想な子だよ。 幼い頃から一人で、拾ってくれた恩人にさえ嘘をつかれていたんだからね…」
ギュッと契約刀の柄を握る一希。 狙うは風夜
一希「偽物ハ、殺す…!!」
そう言って一希は風夜に斬りかかった
風夜「くっ…!」
それを風夜は右足の膝の入れ墨から契約刀を引き抜いて防いだ
風夜「聞いてくれ一希…! 俺は確かに自分の名を偽ってお前に接していた…!! だけどお前と過ごした日々に偽りはない!!!!」
一希「嘘ツイてイタ。 僕ダケにデモナく、優ニも、雷電ニモ、地土にも…
"ルナ"にサエも…!!」
風夜「ッ…!!」
ルナの名前が出た瞬間に風夜は気が揺らぎ、その一瞬を逃さずに一希は風夜の片腕を斬った
風夜「いっつ…!!!!」
服が裂け、皮が肉が裂けて風夜の斬られた片腕からは血が出る
一希「次は首ヲ狙ウ…」
息を荒くする風夜に向かって一希は構えた