第7章 終・嘘つきとさよなら
【え…? どうして僕の名を…?】
【…全て俺は知っているからだ…。 …だけど、お前が"俺"の未来を変えてくれたらーー…
俺は消え、世界は変わる…
きっと、幸せな世界にな…】
死神の言葉に少年はよく分からなかった。 だけども、一つだけは理解出来た
【君は…、自分が消えてしまう事が嫌じゃないのっ…?】
少年の問いかけに死神は首を横に振り、鎌を振り上げた
【俺が消えるという事は、お前が"死なない"という未来になるという事だ…】
そして振り下ろした
【記憶は刈る…。 それはお前に可能性を期待しているから…】