第7章 終・嘘つきとさよなら
【あぁ゛ああ゛あ゛…!!!! 母う゛えぇ゛ぇ…!!!!】
【やめて父さんっ…!!!! やめてよッ…!!!!】
父親は実の息子に殺しを命令し、その父親が殺した母の亡骸に母の子は嘆いた
【お前は俺の跡継ぎの息子だ!!!! この子供が殺せなければ俺はお前を "殺す" ぞ!!!!?】
ギラリッ光る。 父親が握る刀の刃には赤い血が伝って地に垂れる
そんな父親に実の息子は恐怖を覚えた
【帰れよッ…!!!!】
そこに現れた一人の少年…
【帰れッ…! 帰れ帰れッ!!!! これ以上僕から奪うなぁっ!!!!】
泣きながら少年は怒鳴った
溜め込んでしまっていた怒りを、悲しみを一気に突き出すように…
【何だガキ!!? 殺されてぇのーーー…ッ!!?】
ビクリッと震えた少年に近づこうとした父親は、少年の背後に居る"者"に目を見開いた