第7章 終・嘘つきとさよなら
\あの日のトラウマ/
優「…雷電」
雷電「…何だ?」
相手の元へと廊下を歩いて移動するルナの中で、最後列を走る優が雷電に話しかけた
優「何だかおかしい質問になっちゃうけど…
雷電はどうして"生きてる"の?」
雷電「…は?」
優「あ、質問の仕方が悪かったね…。 …あの日、俺の父が雷電の…お母さんを…」
雷電「あの日…か…」
優「その時、雷電は雷電のお母さんと一緒に居たんでしょ?」
雷電「そうだが…、それがどうした?」
雷電が聞き返せば、優は険しい顔をした
優「俺の父は子供でも容赦せず殺す…。 なのに、あの日そこに居た雷電は殺されなかった」
雷電「え…?」
優「…俺達は、"何か"を忘れてるのかもしれない…」
立ち止まった優に続けて雷電も立ち止まった。 それにルナ達は気付かない
雷電「…俺は本当なら死んでた…?」
優「でも雷電は生きてる! …あの日、あの日に一体何が…?」