第7章 終・嘘つきとさよなら
風夜「"風夜"としてではなく、"風夢"として受け入れてもらう」
テイ「くっ…、はははははっ!!!!」
黙って聞いていたテイルスが声を上げて笑い出した
ジャ「何がおかしい…!!?」
テイ「あぁ…、悪い悪い」
くくっと笑いを堪えながらテイルスは風夜を見る
テイ「随分と都合がいいな? バレたから、今更"風夜"としてではなく、"風夢"として受け入れてもらうだなんて…」
風夜「どうやら俺は、両親に似ちまったようだ」
そう言った風夜の言葉にテイルスはピクッと反応した
風夜「…未来や過去を知ってるお前なら、俺の過去も知らないわけじゃないだろう?」
テイ「…あぁ、知っている」
風夜「…俺を"風夢"ではなく、"風夜"と始めたのはお父さんとお母さん。 否定し続けたせいでお母さんは死に、発狂した俺はお父さんをこの手で…「それは違うッ!!!!」
突然テイルスがそれを否定した
風夜「…違う?」
テイ「…お前、あの日を覚えてないのか?」
風夜「あの…日って…?」
テイ「高野族が霧の谷の村を襲って来た日だ」
\決意/ 終