第7章 終・嘘つきとさよなら
\決意/
テイ「…戻ったか…」
びっしょり濡れた髪のままの風夜をテイルスは横目で見た
風夜「あぁ…。 …俺、決めたぞ」
テイ「そうか。 ならばどうする? …逃げるのか? それとも立ち向かうのか…?」
風夜「逃げもしない、立ち向かいも俺はしない」
答えた風夜にテイルスは呆然とした
ジャ「なんだその曖昧な答えは…!!?」
風夜「これが俺の答えだ」
ジャ「ふざけるな!!!! ならばお前はどうするというんだ!!?」
風夜「…お前が言った通り、俺が居場所を作れたのは嘘のおかげ…」
はぁっと一息ついて風夜は前髪をかき上げた
風夜「…なら、俺は今までの俺を…
黒蝶組という一員を捨ててやる」
ジャ「…お前のような、弱虫が本当に捨てられるのか?」
風夜「だが、"仲間"は捨てねぇ」
ジャ「…居場所や自分は捨て、仲間は捨てないだと…?」