第7章 終・嘘つきとさよなら
そう言ってルナは地土の頬から手を離した。 離れた温もりに地土は顔を歪ませる
『…決めろ地土、俺を選ぶかあの兄を選ぶか』
地土「…俺…は…」
『決められないようなガキではないだろう…?』
スッと細められたルナの瞳にゾクッと背筋に寒気が走った
地土「ルナと、居る…。 俺はルナと一緒に居たい…」
小さな子供が隠していた事を親に言いずらそうにするように地土は答えた
『なら決まりだな…。 …風夜の兄とかいう奴の元へ向かおう』
炎火「…話し合いでもするつもりか?」
『当たり前だ! そもそも俺達は戦いなんて望んではいない…、話し合いで解決が一番だろ!!? …んで、優と雷電』
優&雷電「「…?」」
ちょいちょいと手招きするルナに優と雷電は近付く
『とぅっ!!』
優「ぐぅっ…!!?」
雷電「さっ刺した!!?;」
グサリッとルナは優の腹に契約刀を突き刺したのだ
『"音色よ、響け"』
=チリーン…=
優の腹に刺さっている刃から鈴の音が響き、優の傷を癒す
『よしっ』
優「次からは言ってから刺してほしいかな…;」