第7章 終・嘘つきとさよなら
『…風夜は本当に、お前を騙したくて騙し続けていたと思うのか…?』
【違う…!! 俺はそんなつもりは…!!】
雷電(…あいつは…、風夜は必死に否定していた…)
地土「あの男か!! あの男は自業自得でこうなったのだろう!!? ルナは何故あの男にそこまでこだわる!!?」
地土は三人を振り払い、自分より小さいルナを睨みながら見下ろす
『約束をしたからだ』
地土「…"約束"?」
『俺に、教えてくれるって、約束してくれたんだ』
地土「いつ!!?」
『出会って…、一年経った後くらいだな。 風夜は約束してくれた、だから今更投げ出すなんて俺は許さない』
地土「十年も前の約束じゃないか!!? そんな約束をあいつが『覚えてる』
そっとルナは地土の頬を撫でた
『地土、俺はもうお前を離したりはしない…』
地土「ルナ…」
『お前は風夜が嫌いなら嫌いで構わない。 だが、お前が風夜を傷つける理由にはならない』