第7章 終・嘘つきとさよなら
『だから、お前が知ってる事を全て俺に話すんだ
…っと、言いたいところだが』
地土「…は?」
はぁっとため息をついたルナに地土達はキョトンッとした
『それはまた後でだ、今は風夜だ』
地土「風夜…」
『…銀族の力に支配されながらも、俺は話を聞いていた…』
チラッと見たルナに散神はコクリッと頷き、刀へと変わった
『風夜が何者であろうと、俺達が過ごしてきていたのはあの風夜だ!! 今更違う風夜で、風夢という名前だったとしても、今まで過ごしてきた事に偽りはない…』
刀となった散神をルナは手に取り、ブンッと一振りした
雷電「だが俺は…! 俺は風夜という風夢は許せない!!!! 俺は兄の風夜と思って過ごしていたのに…!! 今更…!! 今更違う奴だと言われても…!!」
雷電はギリッと歯軋りをした
『ならば、許さなくてもいいんじゃないか?』
ハッキリ言ったルナに雷電は目を見開いた
『今は許せなくても、いつか許せばいい…』
雷電「許す!!? あの十年以上も俺を騙し続けていた俺を…!!?」