第7章 終・嘘つきとさよなら
炎火「地土!!!!」
ルナの前髪を掴む地土の腕を炎火は掴んで止める
地土「息子の俺はお前の側にずっと居たじゃねぇか!!?」
優「やめてよ地土!!!!」
雷電「落ち着くんだ地土!!!!」
傷が痛みながら、優と雷電も加わって地土を押さえる
地土「ルナの事を何よりも優先してきていた!!!! 大事にして!!!! 守って!!!! 傷つけないようにしてッ!!!! なのにルナは真実を求め続けた!!!! 真実はいつも"絶望"しか待っていないのに!!!!!!!」
雷電「地土!!!!」
炎火「やめろって!!!!」
地土「この幸せに何の不満がある!!? 絶望へと自分から歩み寄って何になる!!? 真実を知って何になるっていうんだ!!!?」
『……そう…だな…』
ゆっくりと言葉を発したルナがゆっくりと顔を上げた
散神「主…!」
『…だけど、俺はそれでも"俺"が知りたい…!!』
ベッドから立ち上がったルナは三人に押さえられている地土に歩み寄った
『真実に絶望しかなくても、その真実が"俺"なんだから』
地土「真実が…、自分…?」