第7章 終・嘘つきとさよなら
風夜「だけ…ど…?」
テイ「…お前は…、その結末から逃れる事が出来るかもしれない」
テイルスは風夜の顔真ん前で人差し指を向けた
テイ「"ルナ"が居る」
風夜「ルナ…?」
テイ「お前と…、お前達黒蝶組と出会った時に言っただろう? "ルナはこの時間の人間ではない"、とな…」
風夜「言っていたが…、何の関係が…?」
テイ「…ルナが居たお陰でお前は曲がった道へ進まずに済んだんだ」
風夜「曲がった道…? …テイルスお前は…、何処まで……何まで知っているんだ…?」
テイ「全て知っている。 "魔の書"も"広原地土の目的"も"ルナ"もルナの探す…、"闇音あきと"の事も」
風夜「ならば全て教えてくれ…!! 魔の書って本当はなんなんだ!!? ルナが探してる兄って…!!? 地土は黒蝶組に居ながら何を考えているんだ!!?」
「その前に主は…、お前は俺達と向き合ってもらいたい」
声が聞こえたそちらを向けば、そこには怒りに満ちた目をした実体化したビキョウの姿…
風夜「ビキョウ…メイ…」